2009/12/27

現世無限模様 -さだめ川-






       たくさんの唄はいらない・・・


          こころに沁みる・・・ 
                そんな唄が少しあれば・・・




    
             ちあきなおみさん・・・ もうお顔もおぼろげ・・・ なのに懐かしくて・・・





               
 さ だ め 川 

                      作詩 石本美由紀  作曲 船村 徹


                明日のゆくえ さがしても この眼に見えぬ さだめ川
                あなたの愛の ながれるままに ゆるした夜は雨でした


                二人の恋を憎むよな うわさがつらい さだめ川

                故郷の町を逃がれる旅は いずこの山か また海か


                すべてを水に流しては 生きて行けない さだめ川
                あなたの愛につぎの世までも ついて行きたい わたしです

       






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2009/12/11

現世無限模様 -彷徨える子羊-







          
儚げに揺れる
          ランフ゜の前に
          ぽつんと座っている。

          子羊みたいだな あたし。



          ~・~・~・~・~・~



          ほかに居場所はないの?

          ランプの精の
          ささやきが聞こえたみたい。



 
         ~・~・~・~・~・~



          うん。

          今日はここにいるの。



          明日?  明日のことは聞かないで・・・
          












2009/11/28

現世無限模様 -一条の光-







          
迷い迷い迷い
          求め求め求め
          探し探し探しながら歩いてきたわ。
          たったひとつの言葉に導かれてね。



          希望。
          希望。



          それは確かにあるものかしら と。
          それはどこかにあるものかしら と。



          希望。
          それは一条の光。
          か細いか細い一条の光。



          こんなか細い頼りなげな
          見えもしない一条の光に
          あたしは身を任せて生きているのね・・・   人生さえあずけて・・・



          人って・・・
          どこへ行くのかしら・・・



          人って・・・
          どこまで行くのかしら・・・   


 
          人って・・・ どこまで行くのかしら・・・    そこに・・・ 希望はあるのかしら・・・














2009/11/21

現世無限模様 -きのうまで-







          
秋桜が咲いていたわ。。。  きのうまで

          雲がゆっくり流れていたわ。。。  きのうまで

          風がやさしい調べを奏でていたわ。。。  きのうまで

          手のひらにはふんわり愛が乗っかってたわ。。。  きのうまで

          雨も嵐もここを避けて通りすぎるものだったわ。。。  きのうまで

          月も銀河も暗闇からあたしを守ってくれていたわ。。。  きのうまで



          きのうまで。。。  きのうまで。。。  きのうまで。。。  きのうまで。。。













2009/11/13

現世無限模様 -桜 咲く 罪-







          溢れくる


          心の熱に
怯えつつ


          流るる日々よ     桜・・  咲く・・  罪・・・・・











2009/11/08

現世無限模様 -まぼろし-







          現世 (うつしよ) 
        

          流々(るる) 乱々の  星の下


          咲いてまぼろし
・・・   散りてまぼろし・・・












2009/11/05

燻る老い -沸々と-






          今は・・・
          あたしたち・・・
          舞台の裏を流れましょう・・・



          今・・・
          ライトは彼らに当たっているわ・・・


          高らかに掲げられるのは錦の御旗ね・・・
          決して流されることはないと信じた証ね・・・


          舞台の下には沸々と次なる時代・・・  沸々と・・・   そう 沸々と・・・  















2009/11/03

燻る老い -ひたひたと-






          時間って 時って 面白い。


          年をとるから時間が見えるのね。
          時間が見えるから年を感じるのよね。


          一時たりとも休まない時。
          そう・・・ 時間は一時たりともサボったりはしないのね。


          ちょっと サボっていてくれればいいのに・・・
          ちょっと よそ見していてくれればいいのに・・・
          




          滑らかに 滑るように 音も立てず ひたひたと あたしを 支配してゆくのね。

          
          夕闇が迫るように ひたひたと ひたひたと 過ぎてゆく時・・・    燻(くすぶ)る 老い。

        





     





2009/10/31

燻る老い -若さ売ります-






          そりゃあ
          ほしいわよ
          あたしだって。


          クレオパトラや楊貴妃じゃなくたって
          秦の始皇帝じゃなくたって
          不老不死の秘薬があると聞けば
          命を賭して探しにゆくかも知れないわ。


          だけど だけどね。


          もしそれがあるとしたら
          そこはきっと
          侵してはならない
          神聖な地なんじゃないかしら。


          世界の果てまでかき分けて
          神聖な地をも踏み散らして
          血眼になって探し回っているのは
          若返りの妙薬なのね いつの時代も。

      
          若さ売ります。
          若さ売ります。


          あたしを誘う 惑わす 引きずり込む。


          もう いいのに・・・
          もう いいのに・・・


          欲望の果てに求めるものはやっぱり若さ?


          ああ もう 懲りない性・・・  人の性・・・
  燻(くすぶ)る 老い。

          

 









2009/10/29

マイケル。。。






          才能と
          葛藤の
          狭間で
          あなたが
          見たものを
          私は知りたい。


          「怯え
ること」 の
          その正体を私も知りたい。
  
 

          マイケル・・・


          心の闇さえ闇の中。


          真実なんて
          所詮誰にもわからない。


          マイケル・・・


          人はそれでも
          生きなければならないの?


          あなたが遺した啓示は重い。


          マイケル・・・


          煌く才能は永遠にあなただけのもの。












眠れる嵐。。。






          嵐は去ったわ
          10年前に


          癒しもせず
          癒されもせず
          月日は巡っていたわ 眠れる嵐


          目覚めは
          銀色の舟に乗って遥か彼方から 眠れる嵐
          












2009/10/28

逆らい花。。。






          逆らい花が咲いた
          また咲いた


          しっかり埋めたはずなのに
          あら
          また芽を出している


          あらあら
          それは駄目でしょう


          深く埋めてしまいましょう
          コンクリートで蓋をして

          









2009/10/25

曼珠沙華。。。






          夢だからいいでしょ。
          
好きに咲いてもいいでしょ。

          今日はすみれ。
          明日はれんげ。



          毒の花ってなぜかきれい。
          毒の花ってなぜか真紅い。

          今日はダリア。
          明日は明日は
曼珠沙華。












2009/10/24

踊るるすずめ。。。






          逃げました。

          逃げました。

          それでも
          それでも

          逃げられませんでした。
          逃げられませんでした。

          だから
          だから
          生きてみました。

          踊るるすずめ。











2009/10/21

懐かし色に・・・






         立ち昇る


         野焼きの煙の色は涼やか


         ふと遊ばせし心の色は

         あれは幼き少女の日


         懐かし色に

         懐かし色に


         染まりゆくは若き日の父










剥離の翳。。。





          寄り添えば

          寄り添うほどに

          忍び寄る

          剥離の翳の濃さに怯ゆ。






2009/10/10

叶うなら・・・






          叶うなら

          石の棲み家に身を潜む

          うすきすみれの二輪になりたい










2009/10/06

コバルトの涙。。。





           そんなに哀しい色をして 

           罪のように誘うのね。 
             

           コバルトは泣きました。
           罪の深さを泣きました。


           その青が乱すのよ。
           青が青が乱すのよ  私の心を乱すのよ。

              
           石の雫は泣きました。
           罪の深さを泣きました。


           青が青が青が


           その青が   
           ああ その青が・・・  その青が・・・ ・・・ 


              










澱色の涙。。。





     つりばりぞ そらよりたれつ
 まぼろしの こがねのうをら
     さみしさに  さみしさに  そのはりをのみ

                              -山村慕鳥 いのり-







            澱色おりいろの涙、、、


            さびしさゆえ
            あなたが呑んだのは
            さびしさゆえ
            釣られてしまった愚かな女。

            さびしさゆえ
            さびしさゆえ

            重ねてしまった冷たい手。

            明日に心を重ねない
            呑まれた女の哀しみは
            こころの底に溜まるのよ。
            ぽろぽろぽろぽろ溜まるのよ。

            澱色の涙、、、
            こぼれない涙、、、
            だからあなたは知らないの。